加藤吉平商店

日本の酒文化　梵　BORN

　創業　万延元年（桜田門外の変はこの年の3月3日）。それまで両替商・庄屋だった先祖が日本酒製造を始めました。代々「吉平」（きちべえ）を襲名し、現在十一代目を数える老舗です。
　戦前から戦後は「越の井」の銘柄で親しまれ、「越の井」の中で最高級の酒だけに「梵」の名前を冠していましたが、昭和38年に当蔵のお酒の名前をすべて「梵」に統一、昭和41年正式に商標登録しました。昭和43年には日本で最初に大吟醸酒を製品（商品）として市場に出した酒蔵として有名です。銘柄「梵」（ぼん：BORN)は、サンスクリット語で“けがれなき清浄”“心理をつく”と訳され、そしてボーンで未来への“誕生”“創造”を表しています。
　昭和のはじめ、先の天皇の御大典の儀のおりには「越の井」の名で、初めて地方選酒として使われる栄誉を受けて以来、現在まで日本国の数々の重要な席で使われています。海外でも数多くの国で公式行事などで採用されるなど、現在では「梵」の名声が世界中に広まっています。
　当蔵では、すべて自社酵母を使用して、無添加の純米造りの日本酒のみを製造しています。その上、すべての商品が長期氷温熟成されてから出荷しています。まさに”本物の旨さ”にこだわっている酒蔵です。

====================加藤吉平商店の歴史===================

昭和のはじめ　
＊昭和天皇の御大典の儀の地方選酒になり、当蔵の前で当時の蔵役との記念写真。〔上から2枚目写真〕右から２番目の子供が十代目吉平（大正12年3月生まれ）。

昭和43～46年頃　
＊昭和として日本で最初の大吟醸酒「梵　超特選デラックス」の新発売。720mlで1400円。ちなみに当時の清酒1級1.8Lが当蔵で730円・1級720mlが310円・特級720mlが425円だった。

平成16年
＊"純米酒宣言"　長期熟成酒を含めて、全て無添加の完全純米酒蔵になりました。

近年
＊国内はもちろん、国際コンクールでの数々の第１位グランプリ受賞酒として、そして、世界各国での公式行事晩餐酒として、日本の酒文化を世界に発信し続けています。

世界にはばたく日本の酒文化　　
＊１９９８年　カナダ・トロントで開催された国際酒祭りにおいて「梵・氷山（ICE　BERG)が第1位グランプリ受賞
＊２０００年　ロンドンでの国際酒祭りにおいて「梵・吟の翼」が第１位グランプリ受賞、これを記念して「日本の翼（ＷＩＮＧ　ＯＦ　ＪＡＰＡＮ）」に商標変更しました。〔上から３枚目写真〕
＊２０１０年　世界最大級の酒類品評会、ＩＷＣ（インターナショナル・ワイン・チャレンジ）の純米酒部門において「梵・吟撰」が、最高賞・チャンピオンサケに輝きました。
＊２０１２年　全米日本酒歓評会において、「梵・夢は正夢」が最高点を獲得し、最高賞・トップゴールドに輝きました。
＊２０１５年　全米日本酒歓評会において、歴代最優秀酒蔵賞・エメラルド賞を受賞しました。

現在、世界約100ヶ国で正式商標登録され40数ヶ国に輸出されています。