◆りんごペクチン
りんごに含まれている食物繊維にペクチンがあります。食物繊維には水溶性と、不溶性があり、ペクチンは水溶性です。りんごには整腸作用がありますが、それはペクチンに腸内の環境を整える働きがあるためです。りんごペクチンには、他果物のペクチンと比べて、腸内の悪玉菌の発育に対して約二倍の抑制効果があります(富山医科薬科大学、田沢賢次医学博士)。この他にも、ペクチンには大腸ガンを抑える働きや、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす作用があります(農水省果樹試験場、田中敬一博士)。
このペクチンは、空気に強く、切っても擦りおろしても効果は変わらず、熱にも強いため料理等に使っても大丈夫です。ただし、ジュースの場合は混濁ジュースには含まれていますが、透明なジュースには含まれていません。【当園『ふじ100%りんごジュ-ス』は混濁ジュ-スです】
また、りんごの食物繊維であるペクチンにも抗酸化作用があり、そのペクチンに熱を加えることで9倍も抗酸化力の力がアップするといわれています(富山医科薬科大学、田沢賢次医学博士)。
◆りんごケルセチン
抗酸化成分であるケルセチンが多種類のガンの抑制に有効であることを示す研究報告が多くあります。ストレスなどで発生する過剰なフリーラジカルを消去するためには、抗酸化物質の摂取が必要です。ケルセチンは、抗酸化活性が強い物質群の代表であり、リンゴに多く含まれています。リンゴ(含ケルセチン類100ミリグラム)を摂取すると、血液中のケルセチン含量は2.5時間後に1ミリリットル当たり90ナノグラム(ナノは10億分の1)になったのに対し、ケルセチン純品(100ミリグラム)では7時間後に同80ナノグラムになります。このことから、リンゴの摂取により血液中の抗酸化成分の濃度が高められ、純品の摂取と同様に効果的であることが分かっています。一方、血液中のケルセチン含量の半減期は約25時間であることから、リンゴを毎日摂取することが重要であると示唆されます。
◆りんごカリウム
東北地方の人は塩分摂取量が他の地方と比べても多いことは知られていますが、そのわりにりんご農家の平均血圧は全国平均とあまり変わらないことが分かっています。これは、りんごを多く食べているためで、りんごに含まれているカリウムが、体内のナトリウムを排出し血圧を下げる性質を持っているためです。
「脳血管障害」の大きな原因が高血圧です。塩分を摂りすぎると血管にナトリウムが詰まるために高血圧となってしまいます。しかし、カリウムはその余分なナトリウムを運び出し、血液の流れを改善してくれます。ちなみに、1日に1~2個食べれば十分血圧が下がってくるのだといわれています。
◆エピカテキン(りんごポリフェノール)
ポリフェノールはワインやぶどうに多く含まれている成分で、りんごにも含まれていることが最近(平成11年10月)になって発表されました。抗酸化作用を持つポリフェノールは、体内細胞の老化を促進させる活性酸素を退治してくれる物質です。
このポリフェノールのうち、りんごに特徴的な成分であるのが「エピカテキン」です。お茶にも含まれているカテキン類の一種ですが、その中で一番活躍しているもので、それがりんごにも含まれています。しかも、お茶のエピカテキンとは違い、りんごには多量体として存在しています(お茶のエピカテキンは単量体)。つまり、活性酸素に対して単体で向かうのではなく大勢で向かうため、確実に退治できるといわれています。エピカテキンは果肉よりも果皮に多く含まれていて(信州大学農学部、濱渦康範農学博士)、果皮の含有量は果肉の4倍に当たるといわれています。
エピカテキンは水に強く、熱にも強いという性質ですが、空気に弱く酸化しやすいといわれます。
りんごを擦った後そのままにしておくと、変色してくるのはエピカテキンが酸化した証拠なのです。
【当園の『ふじ100%りんごジュ-ス』は空気を遮断して製造しているため、酸化されておりません。】
りんごポリフェノールを「アップルフェノン(登録商標)」という商品名で製造・販売しているニッカウヰスキー㈱様によると、アップルフェノンには七つの効果が確認されています。
① 口臭の主成分といわれるメチルメルカプタンを抑制する。
② アトピー性皮膚炎等のアレルギー症状の原因となる、ヒスタミン等を抑制する。
③ 体内で発生する活性酸素を抑制する。
④ 小腸で酸化コレステロールの吸収を抑制する。また、高血圧を予防する。
⑤ 虫歯等の働きを阻害し、エナメル質の崩壊を防ぐ。
⑥ 体内で発生するメラニンを抑制する。化粧品の美白剤としても有効。
⑦ リノール酸の酸化防止や天然色素の劣化退色を防止する。 (ニッカウヰスキー弘前工場より)
◆抗酸化作用について
悪玉コレステロールを含む低比重リボタンパク質は、脳や筋肉等の臓器に脂質を運ぶ大切な働きをしています。しかし、これが活性酸素等により酸化されると、動脈血管に取り込まれ、だんだんと沈着するようになり硬化が進むことになります。逆にいえば、低比重リボタンパク質の酸化を抑えれば、動脈硬化が起こることもなく、老化予防ともなります。もともと悪玉コレステロールだけでは何も起こらず、活性酸素と結びつき酸化されることで、血管が詰まったりするような状況になります。悪玉コレステロールが活性酸素と結びつく前に、ポリフェノールが活性酸素と結びつくことにより、動脈硬化が防げると考えられています。
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信濃毎日新聞社広告局企画推進室